かんにんしてぇ屋

教育と福祉の活動をしていた大学生が卒業し、今度は健康について活動し始めました!

塾講師を始めたら教育業界のウラ側が見えた話〜part.1〜

これは、僕自身が塾のアルバイトをした時のことをつらつらと語った経験談になる。学校や保育園、塾、会社の新人研修など、教育機関で働きたいとか、そういった教育機関の現状がどのようなものなのか気になっている方には、いい参考資料になると思う。ただ、僕の性格上1つの事柄を大きく広げて考えてしまうので、飛躍した部分があることを了承して読んで欲しい。あと、企業に関する情報は極力公表せずに書いているので、抽象的な表現が多いことも許して欲しい。


今まで、僕は教育業界に向いてるんじゃないかと思ってた。元々人になにかを教えるのは好きだし、教えた子が成長した時の喜びは忘れられない。就職活動していた時も興味をそそられていた。しかし、教育機関で職務体験をしたことは一度も無かった。教育を受ける側しか体験したことがない。だからこそ興味が強かったのかもしれない。

急遽アルバイトをしなければならないとなった時、駅のホームにあるアルバイト情報誌やら、スマホで見れるアルバイト情報サイトやら、とにかく求人広告を漁って良いバイトは無いか探していた。しかし、結局どの求人広告を見ていても家庭教師や塾のアルバイト募集に自然と視線がいっていた。

最も目に止まっていたのが、家の近所にある小さな塾の求人広告。時給は安めだったが、急募と書いてあり、すぐに雇ってくれそうだと直感した。それに、まだ受験を控えてない学年の中学生も教えられるということが書いてあった。中→高→大とエスカレーター式で受験も無く進学できるマンモス校の下であぐらを掻いて、のっほほーんと過ごしていた低脳大学生にとって、正直魅力的でしかない。

もうこれだ!!!
という具合に。

すぐさまポチッと応募し、後日面談が行われた。小太りの叔父さん先生すなわち塾長がやって来て、小一時間ほど話したあと、後日一度見学しに来てくださいと言われ、ほぼほぼ勤務決定となった。

やっほほーい!!!!!!!
速攻バイト決定!!!!!!

とその時は思っていたものの、帰り際よくよく考えてみると、おかしい。
僕は「マンモス校に中学受験して以降受験経験はありません。単位を落として大学留年しました。半年後卒業なので、半年しかバイト出来ません」と馬鹿正直に答えた。僕が塾長なら、「お帰りください」と即刻退場を願うレベルだ。なのにも関わらず、即日ほぼOKて、どれだけ講師人数足りてないんだ!?と、もしかするとなにかワケありの塾かもしれないと頭をよぎっていた。

早速翌々日に見学しに行くと、途中からアルバイト応募の人がやって来て塾講との面接が始まった。

案の定、講師が足りてない様子だった。講師1人に対し数人の生徒を対応する少人数制の塾だが、春季講習でそれなりに生徒がいるのに対し、講師が10人と満たない。講師陣が抜けたとかあったのかなと少し不思議に感じていると、どういうわけか通常時の生徒の数も少ないことが判明した。去年と比べても大分少なくなってるらしい。

…相関関係がありそうだぞこりゃ。

探りを入れようにも、聞きにくい質問なため徐々に暴いてやろうと企み、塾長に「来週からは何日でも何時からでも出勤可能」と伝えて帰路に着いた。

見学の日から1週間ほどが経ち、やっと春季講習が始まったので、「これでガッツリ稼げるぞ〜!」と意気揚々としていた。しかし、貰ったシフト表をよく見てみると…

週2しか入ってないじゃねーか!!
全部で週5000円も稼げないのかよ!!

新人にも関わらず、いきなり週2も持たせて貰えたことに感謝すべきところだったろうが、その当時は悲惨な塾講ライフが到来したと真面目に思った。

それも無理ない。今まで時給1000円で1日中入れる派遣のアルバイトばかり入っていたので、土日2日で2万円近く稼いでいた頃と比べると、天と地の差のような感覚に襲われたのだ。それに、半年分の学費を稼がなくてはいけなかったために、お金への欲求が強すぎていた。

初めての授業に向けて、事前に塾講から様々な指示があった。正直覚えられるかな?と思うくらいあった。必死にメモして後で見返せるようにした後、そうしろと言われた訳ではないが、生徒の名前や中学校名を覚え、仲良くなるためのコミュニケーションワードをひたすら考えた。

なにせ、初対面の子供相手に勉強を教えて親からお金を貰うんだ。子供は警戒しやすいし、第一印象次第ではすぐには心を開かないことだってよくあるはずだ。

何故ここまで慎重に考えていかかというと、僕は大学2年生の頃に人間心理学にどハマりし、コミュニケーションや営業など、心理学系統の授業やらセミナーやらを受けまくっていた時期があるからだ。

はじめは自然な笑顔で丁寧に接し、相手に質問をしてプロフィールを聞き出す。聞いた質問の分、自分のプロフィールを明かし、平等の立場を築く。打ち解けたところからフランクに喋り始める。

といった具合のHow toを考えておき、授業の内容やら塾長から聞いたことなど、今まで全然使っていなかった頭をフル稼働して詰め込んだ。

そして初授業に挑んだ。


…まだアルバイトすら始まっていないのに、ここまでで2000文字超えた。マジでか。
これパート1にしますね!
次回パート2までお楽しみに!

にんっ

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